よくみかける「CAD」とは?基本をおさえておきましょう!
求人広告やお仕事紹介などで「CAD スキル歓迎」とか「CAD オペレーター募集」という文字はみたことあるけど「理系っぽくてむずかしそう」「どうやって勉強するの」という疑問をもっている人もいるのでは?そこで、まず「CAD ってなに?」というお話をします。
CADとは「コンピューターで図面を描くしくみ」です
CADは「キャド」と読み、これは「Computer Aided Design」の頭文字をとった略称です。日本語では、これを訳して「コンピューター支援設計」といいますが、これでは、むずかしくて、なんのことかサッパリわかりませんよね。
ズバリいうと、CADとは「コンピューターを使って図面を描くこと」。CADオペ レーターとは「コンピューターを使って図面を描く人」のことです。最近では CADの「D」が「Drawing」つまり「図や絵を描く」と表現されることもあります。 「学校の図工の授業でやったこと」をイメージすればグッと身近な気がしますね!
いまでは、コンピューターは仕事ではもちろん、日常でもネット検索などで使う「あたりまえの道具」ですよね。特に事務系の仕事をされている方はWordやExcelを使っていることでしょう。そうした「文字」や「表」を書くソフトと同じように、「図」を専門に描くソフトを使ったしくみがCADなのです。
コンピューターが普及する前は、事務系で計算が必要な経理や会計などのお仕事でも、電卓は使っていましたが基本的に手仕事でした。理系の建築や機械などの設計図面や、本づくりなどのデザイン作業どもすべて手描きで行っていました。ですが、いまは違うのです。
CADで図面を描くことは「あたりまえ」になっています
1990年代くらいまでは、デザイン画や図面は鉛筆と定規を使って描くものでしたし、いまでも建築士などの資格試験では手描き図面のスキルが求められることもあります。図面の基礎は手描きですが、スピードを求められる仕事の現場ではCADは必須なのです!
たとえば200戸の部屋があるマンションの設計があった場合、手描き図面なら同じような絵を何回も描きます。でもCADなら複製や変更がカンタン。「線を1ミリ上へ」といった細かな作業も一瞬。Office系のソフトが使える人なら、その感覚はスグにわかると思います。
建築や機械系の分野から普及していったCADですが、いまでは身近ないろいろなモノのデザインに使われています。イメージとしては、CADの基本は小学校の算数の授業で使った定規や鉛筆、消しゴムなどと同じ「図形を描く道具」と考えるとわかりやすいと思います。
いかがでしょう? 少しCADに対する考えは変わったでしょうか? まだ「CADはむずかしそう」と思っている人は、「Jw_cad」というプロも使っているフリーのソフトがあるのでダウンロードして、お絵かき感覚で「○」や「□」の線を引いてみてください。「あれっ、WordやExcelとあんまり変わらないな~」と思ったら、適正あり! CADに興味をもったら、まず試してみることをオススメします。