おしゃれな雑貨や家具、ファッションでもCADが大活躍!
CADといえば「建築や土木で使うもの」といった少し硬いイメージがあるかもしれませんね。でも毎日、使っているカワイイ雑貨やインテリア小物、家具 そして洋服もCADを使ってつくられているのです!
CADはモノづくりでたいせつな道具。あの、ゆるキャラも?
雑貨屋さんやアパレルショップなどに行くと、いろんな商品があって時間を忘れてつい長居してしまう人も多いのでは? 北欧の家具や雑貨、かわいい洋服、そして「ゆるキャラ」をはじめとしたキャラクターたち……。みているだけで楽しい気分になりますよね。
こうしたモノのほとんどは、たくさんつくるためにCADソフトが使われていることが多いのです。雑貨だけでなく、みなさんが使っている食品、化粧品や洗剤の容器なども、CADでつくられたデータをもとにして商品になっています。
そのしくみは、硬いイメージの建設系のCADと同じ。スケッチなどからCADオペレーターさんが図面にしてデータが工場の機械に送られ商品となってお店にならびます。CADはたくさんモノをつくって値段を下げるためにも、なくてはならない道具なのです!
洋服を例にCADを使ったモノづくりを紹介しましょう
ここでは、いろんなモノのなかでも毎日、身につけている洋服を例にお話します。一般的に洋服づくりではデザイナーが描いたスケッチをもとにパタンナーと呼ばれる専門の人が型紙をおこして、それをマネキンに着せて裁断、縫製してできあがりとなります。
たとえば、いま着ている1枚のシャツも、さまざまな工程を経てお店にならびます。熟練した手描きのパタンナーの方はいまでも活躍されていますが、ファストファッションなど安くておしゃれな洋服を中心に、作業はコンピューター化されCADが使われています。
最近は手作業だった型紙づくりをCADでおこなう「アパレルCAD」も多く使われています。型紙データは保存できるので省スペースになり、工場にCADデータを送信するだけなので効率的。さらに立体裁断ができる3Dソフトも登場して洋服づくりは進化し続けています。
最後に
洋服づくりの例でもわかるように、CADはいろんなモノづくりで大活躍中! お店でいろんな商品を見るときに「どんな方法でつくられているのかな?」と想像してみると新しい発見がありそう。ですが、木製品などにはハンドメイドでCADを使わないものもあります。たまには、そんな手づくりの味わいを楽しむのもアリですね。日ごろから生活のなかにある、さまざまなモノをじっくりみることで、仕事のアイデアが浮かんだりCADオペレーターとしてモノづくりに関わっていることを実感できることでしょう。