CADを独学でマスターすることのメリット

CADオペレーターのスキルを獲得して、「派遣」という立場で働くメリットについては、これまでこのサイトをご覧いただいた方にはご理解いただけたかと思いますが、「CADオペレーターのスキルを身につけるのはどうすればいいの？」とか「設計の経験がないのにCADの操作なんてできるの？」などと心配している方もいるのではないでしょうか？

CADの勉強方法を調べてみると、専門学校に通う、自治体が行っている職業訓練校を活用する、そして通信講座など……さまざまな方法があることがわかると思います。このようにいろいろな学び方がありますが、私のオススメは、ずばり「独学」です！

独学なら、お金もほとんどかからず、時間にもしばられず自由に学べる、という大きなメリットがありますので、とくにお子様のいらっしゃる主婦の方や学生の方にはオススメです。

独学では「目標を立てる」ことが大切です！

でも「独学に挑戦したんだけど、いつのまにか勉強しなくなってしまった……」という声をよく聞きます。それは、独学だと勉強をさぼっても誰かに怒られることも、授業料をムダにするなどということもありません。ですから、「強い意思と自己管理」が大切になってくるのです。

まず、独学しよう！と決めたら目標を立てましょう。それは漠然としたものでなくたとえば、「３か月以内に教習本を一冊、読み終えるぞ！」といった具体的なものがよいでしょう。そして、勉強の進み具合をカレンダーなどに記入して、必要があれば目標を立て直し、無理なく学習していくのです。大事なことは「ぜったいCADオペレーターになる」という目標に向けて継続して学んでいくことです。

私は以前、設計事務所に勤めていたのですが、急にCADが導入されることになり、わかりにくいマニュアルを相手に奮闘して３日ほどでマスターした、という経験があります。かなり自分を追い込んで勉強したのですが、いま思えば「できるだけ早くCADをマスターする」という目標があったので、がんばれたんだと思います。

「独学」を始めるために必要なツールとスキル

CADを独学するには最低限必要なものがあります。下記のような４つの項目がそろえておきたい条件です。

１：パソコン（マウス必須）・できればプリンター
２：ＣＡＤソフト
３：インターネットで検索できる程度の日常的な操作スキル
４：教習本

１の「パソコン」はあたりまえですよね。最新型のパソコンでなくてもかまいません。ノート型でもディスクトップ型でも大丈夫です。

ただし、CAD操作ではマウスを酷使します。ですから、マウスは左右クリックがちゃんとできるものを用意してくださいね。新調するなら量販店などで見本が置いてあるところで実際に触って、手にしっくりくるものを選んでくださいね。

プリンターは必須ではありませんが、印刷の仕方を学ばなくてはならないこともあります。そんなとき、最近はコンビ二でもデータプリントに対応しているお店もあるので、利用するのも手です。

 参考：セブン-イレブン netprint　www.printing.ne.jp

２のCADソフトは無料で配布されている「JW-CAD」がオススメ！　なんといっても無料なのは魅力的ですし、大手ゼネコンさんなどプロの人たちも使用しているソフトです。

上の「Jww」と描いてあるものがJW-CADのアイコンです。　「JW-CADダウンロード」で検索してみてくださいね。次回お話しさせていただく「教習本」にもダウンロードやソフトのインストール方法が詳しく出ていますよ。

参考：JW-CAD　www.jwcad.net

３に上げた「インターネットで検索できる程度の日常的な操作スキル」も必要です。CADで描いた図面を保存、コピーしたり、メールに添付して業者さんに送ったりします。

文字入力、フォルダ、コピー、保存などの意味がわからない方はこれらを先に学習しておきましょう。でも、すでにエクセルやワードなどを日常的に使っている人なら問題ありませんよ。

『たくさがわ先生が教える パソコン超入門の本』 ＜Windows7対応＞
たくさがわ つねあき(著) 技術評論社刊

Amazon：www.amazon.co.jp/dp/4774145114

これはパソコンがまったくわからない初心者の方向けの本です。パソコンに詳しい人でも「あー、そうだったのか？」と気づくこともあるかも？　かなりわかりやすくてオススメ。４の「教習本」については、次回に詳しくお話しさせていただきたいと思います。

＜CADを独学で習得しよう！＞

・CADを独学で習得しよう！【その２】

・CADを独学で習得しよう！【その３】