CADを独学で習得しよう!【その3】
いよいよ、この「CAD独学で取得しよう!」も最終回。今回は、実際に私がJW-CADを取得していった経緯や、CADオペレーターとして仕事をしていくために必要なことなどを、「まとめ」的に紹介しましょう。
私がJW-CADのスキルを身に付けたきっかけと方法
前回も書いたように、私は設計事務所に勤めていたときに、CADが導入され、必要に迫られて必死で覚えました。そして、独立してからも勤めていた事務所と同じソフトを使用していましたが、当時から、フリーウェアのJW-CADを使い始める事務所やゼネコンが増え始め、いまやJW-CADを使っている建築関係者はかなりの割合に達するのではないでしょうか。
私はあるきっかけで、JW-CADを使っている現場で、1週間ほどお手伝いをしなければならないことがありました。またもや短期間でJW-CADを取得しなければならなくなり、前回、ご紹介した教習本などで「独学で」勉強しました。
でも実際には、ぜんぶは覚えきれず、こっそりサイトを覗いてコマンドの確認をしたことも…。でも、いま、こうしてJW-CADが使えています。私は実践で学ぶタイプだったのでしょう。お仕事なので、それに見合う結果を出すために必死だったのです!
JW-CADのスキルを取得した後も勉強はかかせません
JW-CADのスキルが取得できれば、CADオペレーターになる道は開けます。ですが、実際に働き始めたなら、派遣された会社の仕事の内容に興味をもつことも大切です。JW-CADだと建設関係の仕事も多いと思います。
建設関連の知識がなくても図面を描くことはできるのですが、少しでも設計や施工の知識があると、さらに図面が描きやすくなります。関連した、いろんな本を読んだり、有名な建築を見に行くなど、少しずつでもスキルアップにつながる勉強をしていくことをオススメします。
CADソフトにはJW-CADの他にも、たくさんのソフトがリリースされています。AutoCADというソフトが有名で、多くの会社で使われていて、CADオペレーターの需要も多いようです。
AutoCADのスキルを取得することは広く仕事をして行くうえでは有利になります。つまりCADオペレーターとして、1つのソフトだけでなく2つ以上、簡単な使い方だけでもいいので、複数のソフトをオペレーションできるようになることが理想です。
また立体的な図面、いわゆる「3DCAD」をマスターするには、なかなか独学では難しいかもしれません。ですが、求人はよく見かける案件です。3DCADも努力次第でマスターできると思います。常にステップアップしていく気持ちを忘れないでくださいね。
CADオペレーターのための「プラスα」情報
CADオペレーターとして現場で仕事をしていると、CADの操作の他に、データをまとめたりする作業が伴うこともあります。マイクロソフト社のエクセルやワード・パワーポイントも同時に操作できると、お仕事の需要がグッと増えます。
たとえば
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) http://mos.odyssey-com.co.jp/about/
という資格などをもっていると、採用者側に強いインパクトを与えることができるでしょう。
前職で、こうしたエクセルやワードなどのオフィスソフトを自在に使えるスキルがある人は、プラスしてCADスキルをもつことで仕事の幅が広がります。実際、現場事務所の派遣事務員さんでCADスキルもある人を、私は知っていますが、その人は社員さんたちから、とても大切にされていますよ!
このように、CADオペレーターとして、何らかの「プラスα」のスキルをもっていると、より有利に仕事をしていくことができると思います。
最後に
「これから独学でCADを取得して、CADオペレーターとして働いてみたい!」 という人たちに向けて3回にわたって、「独学」でCADをマスターした私の経験をもとにアドバイスのつもりで書かせていただきました。
私は独学でCADオペレーションのスキルを身につけることは可能だと思っています。でも、文中にも書いたように、スキルが取得できても慢心せずに、常に最新情報を仕入れてランクアップをしていく努力を怠らないことも大切なのです。
私の実体験から得た情報に基づいた助言が、これからCADオペレーターとして第一歩を踏みだす人々の手助けになれば幸いです!
<CADを独学で習得しよう!>