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東京建物散歩~東京デザインセンター~

東京建物散歩~東京デザインセンター~

佐々木
この前、五反田で格好いい馬を見たよ!

槙野
馬?

佐々木
それが、生きてる馬じゃなくて、馬の彫刻!

長谷川
五反田にそういう彫刻あったっけ?

佐々木
五反田駅すぐにある「東京デザインセンター」にあるんだよ!これがその馬の写真。


槙野
吹き抜けがすごいね!ここ設計はどこなの?

佐々木
建築設計はイタリアの建築家である「マリオ・ベリーニ」さん。施工を担当した大林組の設計部が実施設計をやっている。

槙野
イタリアの建築家がデザインしたんだ!だから異国的な感じがするのね。

佐々木
馬の彫刻がある場所から建物を見ると、テラスに大きな鉢がたくさん並んでるけど、これがイタリア式らしくて、バラの鉢がなんと73個!


槙野
全部咲いていたら綺麗だろうね。

佐々木
あと、エレベーターホールは丸みのあるガラス張りになっていて、天頂部はガラスのドームになってる。
これがベリーニさんが一番強調している建築要素なんだって

槙野
一番強調しているとなるとますます気になるわ。
外壁の素材はなんだろう?

佐々木
大理石。時間と共に風化していくのを狙って作ったらしい。

長谷川
なんか粋だね!

佐々木
ここは敷地が「コ」の字で急斜面だから、かなり難しい敷地だけど、ベリーニさんは逆にこの条件を利用して、建物の中を斜めに貫きとおる大階段を作ったりとユニークな設計をしたんだって。

長谷川
一見、普通のビルに見えるけど、面白いところがたくさんあるね!

佐々木
通し柱が少なくて、柱と梁も複雑で躯体工事がかなり難しかったらしいよ。

槙野
聞くだけで難しそうだわ…

佐々木
内装にはイタリアンスタッコも使用しているんだけど、元々艶が出るものなのにあえて艶を消していて、日本の職人さんがイタリアまで行って塗り方を教わったんだって。すごくない?

長谷川
イタリアまで行くのはすごい!

佐々木
ちなみに、大階段の奥には元々シンボルツリーを植える予定だったけど、大階段を強調するためにベリーニさんが友だちのパラディノさんにお願いして作ったらしい。


長谷川
写真で見るだけでも迫力あるもんね。
私も五反田の方に行くことがあれば、見てみるわ!

 

【物件概要】
施工:大林組
建築デザイン:マリオ・ベリーニ(Mario Bellini)
実施設計:大林組設計部、河津行隆
照明設計:TLヤマギワ研究所、面出薫
サイン設計:テイ・グラバー、朝永徹一
床面積:11,874m²(3,598坪)
構造:SRC造
階数:地上9階、地下2階
最高部:高さGL+34.5m
着工:1989年11月
完成:1991年12月

 

人物紹介
佐々木
まだ6月なのに暑すぎだ…クーラーなしでは生きていけないー(>人<;)

長谷川
塩ちゃんとなめてる?現場出るときは特に水分と塩はちゃんと取らないと!

槙野
もう午前中だけで1L以上は飲んでいる気がする…(^_^;)
この記事を書いた人
CADカフェ編集部

きゃどかふぇへんしゅうぶ

CADカフェ編集部

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