超初心者がCADソフトを使ってみた結果
意外と操作はカンタンといわれるCADソフト。まったくデザインや建築と関連のない文系の「まったくの素人」の女子大生にお願いして、CADソフトを使ってもらいました。
フリーソフトで「絵」を描いてもらいました
今回、協力してくれたのは知人の娘さんで都内の大学の外国語学部で、語学を勉強しているRさん。「まったく自信ないですが……」というRさんにムリをお願いして試してもらうことにしました。
まず、有名なフリーソフト、JW-CADをダウンロードしてもらって「好きな絵を描いてください」とお願いしました。1日後、「JW-CADをダウンロードして、少し使ってみたんですが、さっぱりわかりません、ムリです……」との返事がありました。
そこで比較的、使いやすいと評判のフリーソフト
AR_CAD http://www.ar-cad.net/
を使ってもらうことに。すると「これは、使えそうな気がします。私はインテリアや椅子が好きなので、がんばって椅子の絵を描いてみます!」というメールがきたのでほっとひと安心!
素人でもCADフリーソフトで絵が描けました
お願いしてから2日後、こんな画像が送られてきました。正直、びっくりしました。ちゃんと椅子の絵になっています「斜めの線とかできなかったんですが、『直線』というところだけで描いてみました」のこと。
上の絵は、最初に書いたものだそう。「PDFで保存すると太い線になりました」とのこと。線がくっついてないところなどもありますがちゃんと「椅子」に見えますよね。
かなり図面らしくグレードを上げたものも!
上の絵から、1日たって「インテリアのカタログに載っている絵を参考にしました」というメッセージとともに、今度はかなり図面らしい絵が送られてきました!
この絵です。斜めの線も、寸法線も入っていて図面らしくなりました。寸法の入れ方はすこし、違いますが、努力のあとは、ほほえましい!「消しゴムマークで簡単に線が消せるし、また元に戻すのもエクセルとかわらなかった。寸法は、なぜか倍の数字で出てくるし、勝手に細かい数字を入れてくれるのでオモシロかった。でもレイヤーの意味はわかりませんでした」とのこと。
そして椅子らしい曲線も! 「これは、いじっているうちに偶然にできちゃったかんじです、もうできないです、、、」とRさん。でも十分、「図面」になっていると思いませんか?
最後に
ある程度までは、お絵かき感覚で初心者でもCAD操作はできることがわかりました。Rさんは、椅子が好きだったこと、そして「絵ごころ」があったんだと思います。それを差し引いても立派な出来だと感じました。さすが、デジタルネイティブ世代。感覚的にお分かりになったのでしょう。
Rさんに、かかった時間を聞いてみると「時間は、夜の1、2時間が3日くらい、データが消えっちゃってぼーっとしてたり、椅子のカタログを眺めてる時間を入れても5時間はかかってないと思います。ホントはピンクやブルーの色をつけたかったんですが、できませんでした、ごめんなさい、、、」とのこと。
いやいや、十分です。「興味が出てきたんで、もっといろんな絵が描きたくなりました!」というのがRさんの感想。いかがでしょう? まだ「CADなんて難しいのでは」と感じている初心者の方は、こうしたフリーソフトCADを使って試してみてはいかがでしょうか?