いつか主人とふたりで
建築設計事務所をつくりたい。
今やっている仕事の全てが
将来の夢につながってると思える。
お名前：斎藤 麻未さん年齢：26歳 1987年４月７日
経歴：立命館大学理工学部建築都市デザイン学科
大学卒業後、大手リフォーム会社
2013年8月から大手設計事務所へ派遣就業
現在の業務はイラストレーター、AutoCADなどを使用したプロポーザル関連資料作成。
建築学科に入れなければ浪人する覚悟
受験前から建築学科に入ると決めていましたか？
はい、建築をやりたかったので、建築学科にいけなければ浪人する覚悟でした。
クリエイティブな、手を動かす職業に就きたかったのです。家が厳しくて美容師やメイクアップアーティストの専門学校には行かせてくれなかったので、クリエイティブで且つ家族にも認めてもらえる職業は建築だけだ、と。
大学に入ってみてどうでしたか？
周りの人のレベルが高くて、落ち込みました。勉強のレベルも高く、建築デザインの分野でもスゴイものを創れる人がたくさんいて。勉強も歯が立たない、建築でも歯が立たないで私にできることは一体何なんだと悩みました。結局、就職の時に建物の全部をデザインしようとするような大それた考えは捨てて、一部分に限定した仕事をすべくリフォーム会社を選ぶことにしました。
いろいろなソフトに触れて楽しい職場
リフォーム会社ではどんなお仕事でしたか？
便器の交換したり、外壁の色をかえたり、和室をフローリングにしたり、小さいものだと鍵の交換みたいな仕事もありました。営業〜設計〜見積〜業者手配〜施工管理〜・・・全部やらされました。テレビのリフォーム番組みたいに「お客様大満足！」ってわけにいかないんですよ、現場は。むしろ逆の方が多いぐらいで。大変でした。
なぜ現在の設計事務所に移られたのでしょう？
主人の仕事が東京に決まったので、一緒に大阪から東京に出てきました。東京に来てから仕事を探したのですが、最初は”派遣”っていうのに抵抗があったんです。でも、仕事内容が本当に魅力的で・・・飛び込んでみてよかったです。AutoCAD、スケッチアップ、イラストレーター、フォトショップ、パワーポイント。色んなソフトを使ってプロポーザル資料をつくる仕事をやらせてもらっています。学校、病院、ホールなど大きな仕事のコンペが多くて、自分が携わった仕事が受注できた時は会社のみんなと祝勝会をやったりします。
お決まりの路線ではない２人だからこそ
ご主人はどんな方ですか？
建築都市デザイン学科で知り合って一緒に学んだ人で、彼も建築系の会社で働いています。２人で出かけるときは、建築物を見に行くことが多いです。私は内装が好きで、彼は建物の形やデザインが好きなので見るところはちょっと違うんですけど。
将来の夢は何ですか？
いつか主人と２人で、小さくてもいいので建築設計事務所をやりたいな、って漠然と思います。建築設計事務所を立ち上げるためには、大体みんなが通るお決まりの路線があって、高学歴→著名な建築家に弟子入り→独立というルートを通るんです。うちの場合は全然ちがって、主人も私もサラリーマンから入ってる。でもリフォームの仕事も今の設計事務所の仕事も本当に勉強になっているので、雇われで経験を積んだ私たちだからこそできる設計ってきっとあるはずって思うんですよ。
CADとの出会い
最初のリフォーム会社では独自開発されたCADを使っていたので、特殊でした。普通のCADの経験は学生時代ぐらいしかなかったです。
派遣という働き方について
私の経歴で正社員で入れるのはハウスメーカーになってしまいますが、そうすると新婚なのに土日が休めなくなる。今の派遣先は仕事内容がいいしいろいろ勉強させてもらっていて、土日は主人と一緒に過ごせて、本当にいい職場です。
家計について
主人と私で半々で生活費を出して、余った分はそれぞれ使っていいことになっています。結婚式を挙げるお金をまず貯めたいです。
最近のマイブーム
いつもですが、お酒が好きです。会社の祝勝会も好きですいし、同じ職場のもう一人の派遣の女の子と２人で飲みにいったりもします。
10年後の自分
主人と建築事務所を立ち上げている！・・・っていうのは無理にしても、そのための準備ぐらいはしていたいです。
1日のタイムスケジュール
8:00 起床
8:45 出発
9:30 お仕事開始
23:30 オフィス出発
24:30 帰宅 家事
26:30 就寝
自分のやりたいことは何か、誰もが"自分探し"をしている時代。斎藤さんは２０代という若さにも関わらず、自分の夢に向かって真っすぐに歩まれているようで羨ましく感じる程でした。学生生活の中で、またお仕事の中で自分の長所と短所を冷静に捉え、現実逃避せず等身大の夢をつかもうとしている。インタビュー中そんな彼女の魅力に釘付けでした。
